ごちゃまぜ浮浪録

新人を脱しつつある肥満薬剤師が薬学部生向けに日頃のあれこれを偉そうに語るブログ

【薬剤師】薬学部の就活とは

やあ。


もう既に新生活が始まっている人は



そろそろ適応しただろうか?



それとも場所によってはまだ新卒研修中だろうか。



時期的に落ち着いた頃合いだと思うから



今回は特殊な薬学部の就活の話について



大体の大学生は


3年の秋くらいから就活準備に入り


4年の春には本格的に活動、面接


10月に内定


遅い人でも冬から春には、ってところだ



しかし薬学部は5年に実務実習を兼ねているので


大まかな就活スタートは6年の春から



早い人は5,6月にはもう内々定が出てしまう



8月頃には大手チェーン薬局は大多数の内定を決めるらしい



薬学部の就活先の半分は調剤薬局

2割が病院や公務員関連

3割が企業、MRらしい


しかし、薬局や病院は免許が無ければ薬剤師として働けないので


国家試験の合否を持って就活が終わるんだよな



個人的には


薬局 病院の内定に力を尽くして



単位が取れない


国家試験の勉強がおろそかになる



のはもってのほかだと思っている



だから、自分の成績的に余裕が持てるなら

どうぞ春から就活


って感じなんだが



正直な話国家試験が終わるのを待って就活しても悪くはないかなーと思っている



じゃあ早めに就職先決めればいーじゃん!


って思うだろ?



確かに薬剤師の業務はどの薬局でも大して変わらない


せいぜい門前の処方科が異なるくらいだが


複数店舗あるところは異動もあるので


あまり関係ないと思う



ただ、今年の調剤報酬改訂で門前の薬局には厳しいマイナス改訂となった



プラス要素としては


かかりつけ薬剤師の点数


そして在宅の必要化(基本調剤体制加算の要件)




これらの言えることは


地域に密接して患者から必要とされる薬剤師が

点数を稼げるようになった


ということだ


今までのように



大手門前のカウンターにふんぞりかえって


処方箋を右から左に流し


あとは一応服薬管理



なんて時代では もう無いんだな



某掲示板では未だに薬剤師が袋詰め業者だと思っている輩が多いが


ぶっちゃけ 大手チェーンではもうその仕事


調剤補助の人


の仕事なんだ。


薬剤師はそんなことやってない。




要は適当に説明会だけでぱぱっと就職先を選ぶと



30過ぎて40になった頃には



会社にとってそいつは窓際族…



なんてことになってたり。



まあ、女性はそれでもいいと思うけど



ほとんどの人が20後半から30にかけて


結婚、出産、育児



正社員としてフルタイム働くのは厳しい


から、パートタイムになっていく



パート薬剤師ならそれでもいいんじゃないか



逆に



一生薬剤師としてばりばりやりたいなら



俺は就職先くらいしっかり選ぶべきかなと思う




だめな就職先なら辞めても資格は残るのがこの職の救いだけどな




別に難しいことは必要ない



ただ自分が何をしたいか



将来を見据えて何をすれば良いか




条件は二の次



まあ、俺の場合はライフワークも欲しいので



そこの条件は絞ったけど。



で、実際に就活をどうするのか?



大学の説明会で多いのは



マイナビリクナビといった大手就活企業が



ぺーぺーの大学生に色々教えてくれる



企業説明会の紹介や



企業の斡旋など



俺はぶっちゃけ



こういう大手は数をとにかく取れるから



大手チェーンなどの手広い範囲を網羅した場所に行くならありだと思う



特に将来管理、店長、エリアマネージャー


などとキャリアアップを積むなら



大手であればその道路も用意されてるところが多い



中小でも、キャリアアップから独立支援をしてくれるところもある



一方で 薬剤師として現場主義をやりたいなら


病院


または店舗数の少ないチェーン



または個人薬局



一応キャリア積めば社長になれる可能性もあるしな



ただしこういうところは基本的にマイナビリクナビからは紹介を受けるのは難しい




なんせ、募集する学生数が多いから



仮に良い場所があっても競合するんだよね



大手だと新卒100人とか取るけど



個人なら1人


複数店舗でも2-3人がいいとこ



そして一般企業以上に薬局の選考基準はあいまいでばらばら




なので、そういうとこに行きたいなら



大手就活企業はやめるか、もしくは平行するといいかな


在学中なら大手1社 他1社


卒後就活なら 中途採用を唄っているところを2社か3社


登録するといい



俺はマイナビリクナビを登録してたけど



あまりにもマッチングが悪いので途中でさらに2社追加した


エムスリーキャリア(薬キャリ)
https://pcareer.m3.com/sp/


株式会社クラシス(薬ジョブ)
https://yakujob-sp.com


薬キャリは


コンサル本人が言ってたけど


「どうやってうち見つけたんですか?」


っていうくらいマイナー()



まず新卒が登録することは少ないだろう



しかし、登録するとまずマッチングの前に二者面談をしてくれる(場所にもよる)


そして個人の希望を聞いた上で主に中小個人を中心に紹介してくれる


面談の人はそのエリアを担当しているので



紹介してくれる会社とは懇意で内部事情まで知ってることも多いらしい



あと面接の時に同行して



聞きにくいところの質問などをしてくれるから



条件面でも安心かな



ただし、時間をかけるので



すぐに就職したい!って人には不向き


俺は登録から最終内定までここで18日間かかった。


毎日のように面接や面談をしてこれなので


ゆっくりやると1ヶ月近くかかる可能性はある







薬ジョブは 大手コンサルと薬キャリの間くらい



大手から個人まではばひろく網羅している



薬剤師の就活としてはナンバー3に上がることも多く



特に中途採用の迅速性に長けている



再就職するにはおすすめかもしれない




もし今の就職先に不満があり


数年後職場を変えたいなら


上のふたつをおすすめしとく




あと関係ないが



俺は将来的に薬剤師の仕事場は薬局から施設や患者宅になると思っている



2050年には高齢者が40%を越えるだろうと言われる


仮にその1割が要介護 要支援になったとして



およそ480万人が在宅訪問を必要とするのだ



その頃の薬剤師が仮に60万人とすると



全員で担当しても一人あたり8人の患者を担当しなくてはいけない


ましてや薬剤師のうち薬局にいるのは何割だろう



在宅が必須の時代はもうそこまできてる



意識高い系だと思うか?




俺は、在宅ができない薬剤師が将来お払い箱になる方が怖い。



薬剤師免許さえもってりゃ安泰



なんて時代はあと20年もすれば終わりだろう



バブル時代に


弁護士


歯科医師


がごっそり増えた時期があったんだよ




今、その二つの平均収入はどうだ?


弁護士は事務所をもって独立しなけりゃ稼げない


しかも司法書士の真似事で食いつないでる



歯科医師は店を持てないとまともに金にならない



どんな資格も供給が増えれば能無しがいらなくなる



そして、昔ながらの薬剤師ほど在宅環境を知らなくなっているから



30代40代の薬剤師は在宅をやりたがらないんだと。



もちろん人にもよるだろうけど




だったら、わいがやってやろうやないか



ってわけですな。



別に日本の将来を憂いて○○であるべき!



なんてこと思っちゃいない



それをやるのは政治家の仕事



それを見て調剤報酬を変えるのが厚労省の仕事




俺はただ食っていきたいだけなんだよね





そんなとこ。