薬剤師日誌3
おはよう。
今週も激務だったが先週と比べたらましか…。
今日は糖尿病薬の話だ
つい先日SGLT2の指針が改訂された
糖尿病薬としては最も新しい部類に入り、
まだその使われ方が模索されているSGLT2阻害薬
薬学生的には
- フロリジン
って覚えるもんかな
主に抑えておくべき点は
副作用に脱水
尿路感染症
比較的軽度で肥満の患者に用いる二型糖尿病薬ということ
うちではスーグラ、フォシーガ、ジャディアンヌ
を採用している
おおよそ多剤併用が多い糖尿病薬
薬剤師にとっては、もっとも憂慮すべきは低血糖のケア
SGLT2は比較的低血糖の副作用は出にくいとされているが
SUとの併用は慎重投与
基本的にSUは糖尿病薬の中心となりがちな反面
低血糖の副作用が起こりやすい
最近の主流になりつつあるDPP4阻害関連薬も低血糖は起こしにくいかな
例えば
グリメピリド
テネリグリプチン
ピオグリタゾン
の併用をしている患者が低血糖様症状を訴えてきたとき
もし仮に1剤ないし2剤を減薬提案するなら
グリメピリド
そしてピオグリタゾン
ってことだな。
ちなみに
薬学生は糖尿病の値を
空腹時126mg
hba1c 6.5%
と覚えているだろうけど
高齢者になると少なくともhba1cは厳密にこの通りの血糖コントロールを行わないこともあるのだ
この辺は処方する医師の方針次第、力量次第なのだが
高齢者は血糖コントロールが難しく
特に季節の変動でシックデイの比率が増えたり
水をあまり飲まなかったり
そもそも服薬コンプライアンスがしっかりしている人が多くない
から、ある程度余裕を持たせて大雑把に血糖管理することが大事
なのだという
低血糖が高齢者に起こった場合致命的になりかねないし、
ましてや、後期高齢者ともなると
糖尿病の進行と症状の発現に何年もかかることを考えたら
QOLを下げてまで厳密に管理する必要がない
せいぜい、GFRがきわどいことになっている人くらいだな
前に書いたかもしれないが
リナグリプチン
テネリグリプチン
の二つは糖尿病薬の中でも稀有な
腎障害で用量を減らさなくてもいい薬だ
それから糖尿病に関連していうと
ロサルタン
イミダプリル
はそれぞれ糖尿病型腎症からの比護が適用にある
昨今の国家試験はどう難しくなっても対応できるように、
同効薬でも何が違うのかは抑えておくと面白い
関係ないがうちの薬局はくそほど激務なくせに
人手不足でなおかつ狭い
どう考えても薬学実習生を受け入れる余裕などなさそうだ
将来的に移転する可能性があるらしいけど
問題があるとしたらうちの近くって福○大か第一薬○大しかねーんだよな
第○薬科大生を貶すわけではないけど
やっぱり偏差値的なものはピンキリを産み出すわけで
うちの大学も変な奴は一定数居たし
そういう学生がもし来たとしたらどうすっかねー
と、今から考えなくてもいいことをすでに考えている()