薬剤師日誌5
なんとまぁ、ひさしぶりなことだ
久しぶりということはだ
いそがしすぎて書く暇がねぇ
ってことだな
休みが無いことは無いんだが
休みの日にやることもあるし、
休みの日に休まないと週の頭がしんどい…
有休が早くついてほしいもんだ
ブラック企業はともかく
普通の会社は半年で年間10日
6年半の勤続で年間20日の有休がつく
まぁ、前者はついても年間20日なんて取らせてくれるところは多くないのかもしれないが…
年間20日とか、
公休のために5日ほど取っておくにしても
年に2回は土日繋げて2週間ほどの休みをとることもできるんだよな
あくまでも制度上の話で、こんな長期連休取ると会社が回らなくなるから、他の日に移動させられるかもしれないがな
有休はともかく、夏季休暇が1日だけ貰えたので
8月の祝日にくっつけて連休を取らせてもらうことにした。
東京に行って旅をしてくる。
8/12から14。
これだけで何しに行くのか分かる奴もいるかもしれんがな
ともあれそれはおいといて、
先週はいくつか面白いことがあった
まずは
頻尿に処方されたリリカの適応外処方
リリカ(プレガバリン)は、神経障害性疼痛向けの薬だ。
主に末梢神経障害とか、神経菅狭窄に用いられる
副作用の欄には頻尿と書いてある(頻度不明)。
はて…意味がわからん、
医者に話を聞けば、最近流行ってるらしいのだ。
またか…と思った。
こないだの記事ではラフチジンの末梢神経障害への適応外処方を書いたが、
今回のリリカに関しては論文も何もなかった
ただ、ロキソニンやセレコックスといったNSAIDSが、頻尿に対して使われることはあるらしい。
NSAIDSがCOXを阻害することで、プロスタグランジンE2の生成が抑制される。このPGE2は、糸球体尿細菅を拡張させるため、NSAIDSは副次的に頻尿を改善するのだ。
プレガバリンとNSAIDSは作用の異なる鎮痛薬だが、同じような効果を期待されているのかも?
それから、
ノルバスクとノルバデックスのインシデントがついにうちでも起きた。
医師が電子カルテ上の選択を誤り、処方して服薬指導中に血圧のワードを出したところ、患者さんが怪訝な顔をされたので照会したのだ
ほんとこれいい加減にしろと思う。
ノルバデックスは90日処方されることも多い。
その間まちがって血圧の薬を飲んでいて、まあ仮に低血圧を引き起こさなかったとしても、先日の小林麻央の乳ガン報道といい、乳ガンは数ヶ月の治療の遅れが命取りにさえなることがあるのだ
本来はノルバデックス(タモキシフェン)を飲んでいたはずが、まったく意味の無い薬を飲まされて、
それで乳ガンが進行したとしたら
薬剤師も責任を負わないといけないし、
当然医師も責任を負わねばならない
なにより製薬会社や厚労省の怠慢と
マスコミから叩かれるに違いない
悪いことは言わないからノルバデックスの商品名を変更して欲しいものだ
あるいは、用量を前にもってきてもいいかもな
20ノルバデックス
とか。
うーんでもそしたら他のミスも増えるか…
ノルバデックスは10と20mg
ノルバスクは大体2.5とかだから
そこで見分けはつくっちゃつくが
でも3文字までだと、薬が増えていけばいずれ同じことが起こってくるし…
やっぱ記号の前つけかな…
Cノルバデックス
Cアリミデックス
ほんと、わるいことが起きないといいぜ