ごちゃまぜ浮浪録

新人を脱しつつある肥満薬剤師が薬学部生向けに日頃のあれこれを偉そうに語るブログ

第102回薬剤師国家試験が近づいているらしい

気付けば1か月も間を開けてしまった。

 

 

書くことは色々あるのだが…日々の業務がなかなかに忙しいのと、

 

最近認定薬剤師の単位を取るのに奔走しているから時間が無いのが本音だ。

 

 

 

で、まぁ。

 

もう半年経ったわけだ。

 

ということは、次の国試までもう半年無いわけだな。懐かしい。

 

 

昨年の2月辺りは毎日青本とにらめっこしていた気がする。

 

 

今や青本の中の知識なんて、法律関連と実務と薬理薬物治療くらいなもんで

化学とか物理とか全く抜けてるに違いない

 

正直な話

 

仕事の中で使うことを考えたら

 

物化生って本当に使わない

 

せいぜい菌・ウイルス系くらいかね…

 

逆に 薬理薬物 あの辺は

 

完璧にこなせないと就職してから勉強するはめになるということはよくわかった

 

 

職場仲間で、現職の先輩達が調べてるのを見ると本当にそう思う

 

 

点を取るためじゃなくて仕事として使うためにやるって考えると

 

モチベも上がる気がする

 

 

 

もう過ぎた話だが

 

夏休み終わって卒論提出して、一息付いた頃なのだろうかこの時期の薬学部の6年ってのは…

 

恐らく模試の1回目くらい終わった所だと思うが

 

 

あの時はまだ本格的に勉強するなんて心構え、無かったな

 

1回目の模試で170点くらいだった気がするが

 

その後模試3回で40点伸ばして

 

本番は280点だったことを考えると

 

半年でおおよそ100点前後は 伸ばせるわけだ

 

 

あんなに勉強サボって、

 

直前くらいしかまともに勉強しなかった俺でも

 

そんくらい伸びたんだから

 

 

まともにやれる奴ならもっと伸びるだろう

 

150点くらいでも全然問題ないし

 

130点でも普通に諦めるレベルじゃあないな

 

もっとも

 

102回が99回みたいな

 

クソみたいな難化

 

 

してたら話は別だが

 

 

要はこの時期の模試とか

 

5年間やってきたのがどれだけ身についてるかどうかなだけで

 

あんまり関係ないんだよな

 

 

薬学部予備校の講師は

 

 

この時期に170~点あると合格者の平均点

 

~160 くらいが不合格者の平均点 と脅してくるが

 

 

冷静に考えればそりゃ1万人の平均値を出せば

 

最終的に225点以上取ったグループの3か月前の方が 取れなかったグループの3か月前より低くて当たり前…

 

 

あれに気を取られて

 

予備校の授業を一字一句真に受けてたら

 

時間も集中力も足りない

 

 

6年次の予備校の授業

学校の授業

 

 

のほとんどは、全く分からない奴に最適化されてる分

 

 

時間に対しての効率はすさまじく悪い

 

 

プリントだけは暗記や要約されてるので

 

資料として使う分には悪くないが

 

 

国家試験に受かる為には

 

 

授業や予備校の講義をまともに受けない(ただし卒業のための単位が掛かってくる場合を除く。卒業できなきゃ意味ないからな)

 

どうしても意味不明でまったく手つかずの授業だけ↑をアテにすればいい

 

自力勉強は青本を中心に

 

赤文字太文字に着目するのも大事だが

 

そのページが何を言いたいのか 全体的に把握することの方が大事

 

青本勉強をするにあたって絶対にやってはいけないこと

 

青本の内容をノートに写して いわゆる「書いて覚える型」学習

 

 

これ、意味ない上に時間だけムダにする

 

しかも本人はやった気になるからタチが悪い

 

 

大学入試ならともかく、国家試験はマークシート式…

 

問題を解くのに必要なワードは問題文に書いてある

 

ワードを関連付けるのに、いちいち別の紙に移しても意味が無いんだぜ

 

 

どうしても暗記物をまとめたいんだったら、

 

青本をコピーして切り貼りしろ。

 

構造式なんかもそう

 

ベンゼン環の書き方がうまくなるだけだぞ

 

 

頭の中で内容を整理しながら、青本を読んでいく

 

だらだらと読み流すのは意味が無い

 

できるならぶつぶつと呟きながらやってもいい

 

何回読んでも理解できない所だけ、図解しながらノートに書くといい

 

特に計算式・公式なんかはな

 

 

もっかいいうぞ

 

 

青本をノートに書き写す時間があったら、その部分を3回読んだ方がマシ

 

 

ちなみに今からだとおよそ4か月半で本番を迎えるわけだが

 

130日あれば、青本10冊が5周ずつはできる。

 

今日は●● 今日は××と

 

科目を区切って 1日200から300ページくらいを目安にやると捗る

 

最初のうちはめちゃくちゃ時間を要するが

 

集中力を維持するために2時間に30分くらいの休憩を入れても良いだろう

 

あと個人的に

 

勉強するのはどこでも構わないが

 

誘惑に手を触れられない環境に身を置くのが大事だ

 

 

PCが目の前にあると調べものはできるが勉強の阻害になることもある

 

 

スマホも同じだ

 

 

だから俺は、勉強期間に入ったら、PCの無い図書館で、スマホの電源を切ってカバンの奥に入れていた

 

 

それでも触ってしまうなら家に置いてきてもいい

 

 

 

ともかく来年の受験生が成功してくれることを祈る。グッドラック。

 

 

~~~~ここからいつものどうでもいい日記~~~~

 

 

最近の仕事の動向でホットなのは

 

 

エチゾラムとゾピクロンが向精神薬に指定されたことか。

 

 

日数制限は11月からだが30日指定。

 

 

当然、向精神薬なので個人輸入も許可なくすることはできない

 

 

アモバンはともかくとしてデパス心療内科で依存率の高い薬剤だ

 

 

今までは個人輸入でアホみたいに乱用するバカも多かったらしい

 

 

かくいう俺も昔毎日0.5mg服用していたことがあるが

 

 

薬に依存して良いことなんか あんまりないと思う

 

 

12患者はともかくとして

 

 

心療内科を継続的に受診している人の状態を見れば

 

 

社会的に良好な状態とは言えないんだろうな

 

 

これは精神薬に限らず

 

糖尿病薬 脂質降下薬

 

にも言えることで

 

 

薬に長期的に依存することに良いことなんてないだろう

 

 

もっとも、自分の意思とは裏腹に、服薬をしなければならない人は話は別だがな。

 

 

糖尿病薬が今まで2種類+インスリンから、3種類+インスリンに変わった患者が来た。

 

彼曰く、HbA1cは2桁を窺うかどうかの所で推移しているらしい。

 

体格を見れば不摂生なのはわかる。

 

「なかなか血糖値落ちないんですよね~」

 

 

果たして笑っていられるのはいつまでだろう…

 

 

俺達は生活指導はできるけど、

 

 

本人に全くやる気が無い時の投薬ほど難しいものはない

 

 

結局、副作用管理や重複投与、なんかのアセスメントはできるが

 

本質的な病態へのアクセスは本当に難しい

 

それは医師の仕事であって薬剤師の仕事じゃねえだろ と言われればそれまでだが

 

医師だってそうだろう

 

HbA1cが10%近い患者の血液検査を見て、運動療法と食事療法をやらなければ薬だけでは厳しい――とは言えても

 

それで患者がやる気を出さなければ意味が無いのだ

 

 

俺は、まだぺーぺーの新人だけど

 

透析治療をしている患者を毎日のように見ていれば

 

自分の患者をこうはさせたくない

 

 

でもどうやれば道が切り開けるのか分からない

 

 

患者の方から、治療に前向きな姿勢を示してくれた時のアセスメントなら、俺は(むちゃくちゃ外来が忙しい時間でなければ)時間を掛けて向き合ってあげたいと思うのだが

 

 

 

もし、将来的な像として、あってもいいだろう、と思っているのが

 

 

健康サポート薬局+かかりつけ薬剤師

 

 

を表に置いた、

 

 

慢性生活習慣病専門薬剤師。

 

 

開局時間中に、処方箋が無くても、上記疾患についての相談を受け付けることができる。

 

患者が望めば、かかりつけ薬剤師(認定薬剤師)に療法上の相談をすることができて、

 

かつ、保険点数も付けることができる(月算定回数上限あり)

 

 

こういうのがあれば使いたい患者はひょっとしたら、居るんじゃないか

 

 

慢性疾患は、処方日数も2か月とかそんな感じだから

 

年に4~5回しか 病院に行かないことも多いんだよな

 

んで、慢性疾患だとコントロールできてるかが重要だから

 

医師のアセスメントもそう時間を取られない

 

 

結果、いつまでもだらだらとした投薬が続くのだ

 

 

医師は忙しいから、健康上のサポートに時間を割くことは難しい

 

 

しかし今後薬剤師が飽和してくるなら、

 

 

こういう処方箋がなくても、薬局に来られる

 

 

っていう像があっても悪くはねえなと思うんだよな

 

 

 

先日 某クソアナウンサーが透析患者批判で大炎上して無職になったらしいが

 

 

ほんのごく一部、確かに不摂生が止められず結果的にそうなる人も居るのだろう

 

 

だったら、患者を恨むんじゃなくて

 

そういう患者を減らす制度ができた方が

 

 

結果的に透析患者が減り、公費の負担が少なくなるんじゃなかろうか。

 

 

ほんと、切に願うぜ。